加藤事務所作成データ

大内新興化学工業 ゴム薬品 スコーチ防止剤、加硫剤、その他デ-タ

大内新興化学工業株式会社のご協力により同社カタログ第16版より転載(1998年10月)

1.スコーチ防止剤

スコノック

SCONOC

N-ニトロソジフェニルアミン
(N-Nitrosodiphenylamine)
 NR・IR-BR-SBR-NBR用。アルデヒドーアミン系以外のあらゆる加硫促進剤のスコーチ防止剤として最適である。いくらか素練促進力もあり,加硫ゴムの耐屈曲性を改善させる。若干の着色性があるので純白,鮮明色以外であればどんな場合にも好適である。使用量 0.25~0.75phr。通常0.5phr。
 20kg 紙袋

スコノック  5


SCONOC    5
70%無水フタル酸
(70% Phthalic anhydride)
NR-IR-BR-SBR-NBR用。あらゆる加硫促進剤のスコーチを防止する。ペースト状のため取り扱いやすく,かつ練り込みも容易である。粉末と違い飛散による皮膚炎症その他の障害の無いのが特徴である。白色,鮮明色のあらゆる製品に好適である。使用量 0.35~0.95phr。通常 0.6phr。
 10kg 缶

スコノック  7

SCONOC    7
無水フタル酸
(Phthalic anhydride)
NR-IR-BR・SBR一NBR用。あらゆる加硫促進剤のスコーチを防止する。塩基性加硫促進剤進の場合には特に効果的ある。ブルーム性は無く,無着色,非汚染性であるのであらゆる製品に使用できる。使用量 0.25~0.75phr。通常0.5phr。
 20kg 紙袋


スコノック  EL

SCONOC    EL
 CIIR(塩素化ブチルゴム)用。CIIRのEZ,TT-P,TS及び硫黄加硫のスコーチ防止に有効なスコーチ防止剤である。酸化マグネシウムと使用するとスコーチ防止効果は更に向上する。ブルーム性はなく,無着色,非汚染性である。使用量 0.2~0.5phr。
 10kg紙袋


リターダー  CTP

RETARDER  CTP
(製造元 東レ株式会社)

N-シクロヘキシルチオフタルイミド
(N-Cyclohexylthiophthalimide)
NR・IR・BR・SBR.NBR用。あらゆる加硫促進剤のスコーチを防止する。特にスルフェンアミド系加硫促進剤には少量の使用量(0,1~0.5phr)で優れたスコーチ防止効果を示す。ヒドリンゴムに対してもスコーチ防止効果があり,ゴムコンパウンドの貯蔵安定性と加工安全性を向上させる。白色,鮮明色のあらゆる製品に使用できる。使用量 ジエン系ゴム 0.1~0.5phr。ヒドリンゴム 0.3~1.0 phr
 20kg 紙袋


2.加硫剤

バルノツク GM-P

VULNOC   GM-P
(バルノツクGM)

p-キノンジオキシム
(p-Quinonedioxime)
JIS K 6203。NR-IR-BR-SBR-NBR-IIR‐EPDM用。IIR用加硫剤,過酸化物架橋の架橋助剤として好適である。鉛丹又は加硫促進剤DM-Pのような酸化剤との併用が効果的な用法である。着色性があるため暗色製品以外には不向きである。使用量 1~8phr。通常2phr。過酸化物架橋の架橋助剤の場合3~l0phr。(GMは粉状品)。
 10kg段ボール箱 、5kg(GM)段ボール箱


バルノツク DGM

VULNOC   DGM

p-p'-ジベンゾイルキノンジオキシム
(p-p'-Dibenzoyl quinonedioxime)
JIS K 6203。NR・IR・BR・SBR,NBR・IIR,EPDM用。IIR用加硫剤,過酸化物架橋の架橋助剤として好適である。GMより加硫速度は幾分緩やかな感もあるが,スコーチしにくいのでGMよりも使いやすい。鉛丹又は加硫促進剤DM-Pのような酸化剤との併用が効果的な使用法である。着色性があるので暗色製品向きである。使用量 1~l0phr。通常4~6phr。過酸化物架橋の架橋助剤の場合3~10phr。
 10kg段ボール箱

バルノック   R

VULNOC     R

4-4'-ジチオジモルホリン
(4,4'-Dithiodimorpholine)
(Morpholinedisulfide)
(N,N'-Dithio bis(morpholine)〕
 NR-IR-BR-SBR-NBR-IIR用。加硫温度で分解して活性硫黄を放出する加硫剤である。硫黄の配合量を減量できるため,未加硫、加硫後いずれの場合も,硫黄のブルームの心配はない。デレーアクションがあるのでスコ一チ性も安全である。硫黄のブルームを極度に嫌う配合とか鮮明色ブチルゴム配合に好適である。使用量 0.5~2phr。通常1~2phr。その場合の硫黄量は0.5~2phr。
 20kg段ボール箱


バルノック DNB

VULNOC   DNB

25%ポリ-p-ジニトロソベンゼン
(25% Poly p-dinitrosobenzene)
 IIR用。熱処理剤として好適のものである。硫黄加硫の場合のチウラム系加硫促進剤及びチアゾール系加硫促進剤の併用方式の活性化剤となる。使用量 0.15~0.5phr。
 10kg段ボール箱

バルノツク AB-S

VULNOC  AB-S

安息香酸アンモニウム
(Ammonium benzoate)
アクリルゴム用。塩素を含まないタイプの架橋剤である。架橋速度が大きし。使用量 0.5~2phr。 (AB-Sは粉状品)。
 10kg 紙袋

バルノツク PM-P

VULNOC  PM-P

N,N'-m-フェニレンジマレイミド
(N,N'‐m‐Phenylenedimaleimide)
NR.IR.BR・SBR.NBR.CR.IIR.EPDM・CSM用。天然ゴム,合成ゴムの加硫剤として使用できる。特にクロロスルホン化ポリエチレン(CSM)の加硫剤として好適である。各種ゴムの過酸化物加硫の架橋助剤としても使用できる。また,CRの加硫促進剤ともなる。使用量 1~3phr。
10kg紙袋


ノックマスター EGS


NOCMASTER EGS

NR-IRIBR-SBR-NBR-IIR-EPDM用。硫黄加硫の加硫活性剤。チアゾール系,, スルフェンアミド系,チウラム系,ジチオカルバミン酸塩系の加硫促進剤と併用するとより活性効果を示す。又,シリカ系充填剤配合の加硫遅れを防止する効果も大きい。無着色性であり白色配合にも使用できる。使用量 0.5~3.0phr。
 20kg段ボール箱

3.素練促進剤

ノクタイザー SS

NOCTIZER   SS

o,o'-ジベンズアミドジフェニルジスルフイド
(o,o'-Dibenzamidodiphenyldi-sulfide)
〔Di(orthobenzamidophenyl)disulfide〕
NR-IR-BR-SBR用。高温素練促進剤(処理温度 約120℃以上)である。高温バンバリーに好適である。ブルームしないし老化にも無影響である。素練りのスタート時に添加すること。使用量 天然ゴムの場合 0.125~0.5phr。合成ゴムの場合 0.75~2phr。
 20kg紙袋


ノクタイザー  SZ

NOCTIZER   SZ

2-ベンズアミドチオフェノールの亜鉛塩
(Zinc 2-benzamidothiophenate)
 NR-IR-BR-SBR用。低温素練促進剤(処理温度 約65℃以上)である。オープンミルで充分使える。ブルームしないし老化にも無影響である。素練りのスタート時に添加すること。使用量 天然ゴムの場合・ 0.125~0.5Phr。合成ゴムの場合- 0.75~2Phr。
 10kg 紙袋


ノクタイザー SD

NOCTIZER   SD

 NR-IR-BR-SBR-NBR用。広範囲の温度(60~170℃)における有効な素練促進剤である。オープンミルでもインター-ナルミキサ-でも充分使用できる。素練促進力が大きいため短時間で効果を発揮する。ブルームしないし老化にも無影響である。使用量 天然ゴムの場合・ 0.1~0.5phr。合成ゴムの場合・ 0.5~2Phr。
 20kg 紙袋


4.発泡剤

スポンジ  ペースト No.2

SPONGE  PASTE NO.2

80%炭酸水素ナトリウム
(80% Sodium bicarbonate)
天然ゴム,合成ゴム,合成樹脂用。無色,無臭のスポンジ用発ぽう剤である。天然ゴム,合成ゴム,合成樹脂のいずれにも相溶性のよい基剤を用いてペースト化したものである。発ぼう助剤としてステアリン酸を使用することが望ましい。使用量 2~6phr。
 20kg 缶


発泡助剤 BK

尿素
(Urea)
天然ゴム,合成ゴム,合成樹脂用。
N,N'-ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)の発泡助剤兼消臭剤である。酸性加硫促進剤の活性剤となる特徴がある。使用量 発泡剤成分に対し1~1.25倍量。
10kg紙袋


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