中国ゴム業界情報 BY 加藤事務所
2003年10月
中国ゴム工業協会2003年大会、理事長による「中国ゴム業界の総括」
ゴム工業が苦難に満ちった中にあっても、
依然として良好な発展の状態にある
中国ゴム工業協会発表 (株式会社加藤事務所 和訳)
今年にはいって以来、天然ゴム、合成ゴムなどのゴム原材料の価格が大幅に上昇する難しさがあったが、自動車工業が持続的に急速に成長している中で、中国のゴム業界全体の状況はやはり良好だ。ゴム業界は長所を利用し、短所を克服して、原材料価格を克服して、長期にわたり高水準を維持し、持続的な健全発展を実現して、主要なゴム製品の生産高は皆増加してきている。2003年10月24~25日、ゴム業界の1年に1度の全国ゴム工業会総会で発表する上に、中国ゴム工業協会の鞠理事長は6つの方面から今年のゴム業界の全体状況をまとめてみた。
第1、生産や経営の着実な発展。国家統計局統計によると、今年の1~8月、タイヤの生産高が11748.2万本、同時期と比べて12.9%増大して、ラジアルタイヤが4241.5万本、同時期と比べて37.6%増大する;農耕機のタイヤが24441万本、同時期と比べて3.7%増大する;ベルトは5456.3万㎡で、同時期と比べて13.8%増大する;Vベルトは46442万Amで、同時期と比べて15.5%増大する;ゴムホースは22007.1万mで、同時期と比べて17.9%増大する;ゴム靴が49354.4万組、同時期と比べて9.6%下がる;カーボンブラック64.3万トン、同時期と比べて22.3%増大する;ゴム薬品、助剤が17.3万トン、同時期と比べて41.6%増大する。ゴムの主要な製品の中でただゴム靴の生産高が現れて下がる。
中国のゴムの工業協会によって統計をとって、1~は今年8月にゴムの業界販売収入は19.8%の増加、輸出は8.9%増大する。WTOに参加した後に、国際市場はまだ開放していないで、いろいろ規制があるが、このような情況の下で、中国のゴム業界の輸出はやはりわりによい成績を得た。
第2、国有会社の大企業はこの逆境下を、その実力は強大になって、すでに全業界にそのブランドを確立し、国家に最大に貢献している。
タイヤを例として、上海、三角、成山、黄海、牽牛織女2星華青、貴州、華南、風神など各タイヤメーカーはすでに1歩1歩有名なブランドを形成して、新しい発展の優位、市場の優位にたって集中的に生産することを確立した。中国のゴムの工業協会によって統計をとって、1~8月、この国産8社のタイヤの総生産量が1953万本にもなり、また25社の国有企業の中では総生産量の68%を占めて、そのラジアルタイヤでは83%占める;8社のラジアルタイヤ率が55.5%まで達成して、中国内外資企業のラジアルタイヤの率は56%;8社の全体のスチールタイヤ生産高は会員企業の総生産量の70%を占めて、半分スチールラジアルタイヤは21%占めて、外資企業の全体のスチールタイヤ生産高は会員の企業の23.9%を占めて、半分スチールラジアルタイヤは50%占める。各方面の指標から見て、8社の国有企業はすでに在中国の外資企業と同じくらい素晴らしいことができて、8大ブランド群はすでに大体において確立し、そしてスチールタイヤの分野でも優位な地位を得た。タイヤの品質から見て、以前に国内製品の最大の欠陥は不安定だった。国産のラジアルタイヤは一回道のりを使用して、比較すると、外資企業製品の方が、メリットがいくらかある。
カーボンブラック、天津の海豚、江西の黒猫、中橡グループのカーボンブラック研究所などの企業は国内でのブランドはすでに大体において形成した。エマルジョンラテックスの業界が製品を代表するのはコンドームで、この数年にずっと急速に成長して、ほぼ毎年3億増大して、輸出は1/3以上占めて、桂林、上海、青島、広州などのいくつ(か)のブランドはすでに国内外のマーケットで認められている。ホースベルト関係では、青島ゴムベルト社などの古いブランド以外で、1歩1歩生産販売を拡大してきたいくつか民営企業があり、如桐、紹興3力士社などはすでに国内の有名会社として先頭を走っている。
第3、多種の経済構成要素をもつ中小企業は規模に大きくしており、生産、管理と経営を規範に合わせて、その中の極めて優秀な人は民族系のブランド品を争って創設している。これらの企業は生産能力を高めて、集中生産して、企業管理と市場のマーケティング力も増大している。山東省の精巧な会社はその中の極めて優秀な例である。
第4、外資企業は発展していっそう加速して、そのスピードの効果と利益は国有企業に勝る。外資企業の去年タイヤの総生産量は、全国の総生産量のの48%を占めて、今年50%を上回って、外資企業はすでに国内のタイヤ市場の半分を占有して、そのラジアルタイヤではすでに70%を上回った。彼らの利潤のレベルは国有企業の2倍あり、しかし税はずっと低くて、しかも一社ごとに巨大な発展計画があって、彼らの計画に基づいて、2,3年近くに中国タイヤの市場の90%は外資に占領されるであろう。
第5、市場競争、市場秩序は規範に合わせるところがあって、市場の消費観念は急速に転換している。国産民族系のブランド品質は、意識的にサービスすると、絶えず高まる態度はある。消費者は製品の価格性能比を重視することを始めて、外国の月がもう中国より丸くない。規模に応じた経営をし、現代マーケティングの体制の構築していくべき。
第6、業界の注目個所の問題は、すでに国家的に関心を持たれている。スチールタイヤ工場の重複的な建設、天然ゴムなど原材料価格の大幅な上昇、天然ゴムの輸入割当の不足、外資企業の必要以上に速い発展の問題について、すでに政府は関心を持っている。
今年と来年の市場の予測に対して、去年のタイヤの生産高が約1.3億本、今年約1.4億本と予想して、生産と販売の基本はつり合うと理事長は言っている。2004年、タイヤの総生産量は1.5億本の内で望む。天然ゴムの消費量に関して、去年中国ゴム工業会の全国を推計で280万トンを消費しており、今年290万トンぐらいであると予想して、2004年に300万トンを上回るかもしれない。
最近政府国務院はすでに20万トンの天然ゴム割当額の追加発行を許可し、計画によると、来年は政府による天然ゴム輸入割当制を廃止する。
理事長は、天然ゴムは輸入して依然として適度なコントロールを必要であると強調する。
1つは盲目的天然ゴムを輸入しないこと。2つ目は天然ゴムの輸入を少数の商社の手に決して集中すべきではないのだ。
中国のゴムの工業協会は、来年天然ゴムの輸入量を120万~130万トンで制御するように提案して、また国内生産するのが必要で、また国内天然ゴムの生産経営と販売を保証する。
次にこの業界の展開すべき仕事は次のようにある。
1つ目はゴム業界の技術の進歩をしっかりつかむこと。技術の進歩なしには、生産も発展しない。新製品なしでは、ゴム業界は受動的な状態に置かれて、私達は追随されることになる。
2つ目はさらなるマーケットにあった製品を生産し、輸出を拡大すること。市場に合わせることに関して、中国ゴム工業会のマーケティング業務委員会の仕事能力は強さを増しており、市場の消費を導くことになろう。またサービスの方面で、輸出製品の展示会をうまく経営する。
3つ目は中国ゴム業界を有名にすることだ。今年11月(11月19-20日)に、中国ゴム工業会、ブランド戦略委員会、経済新聞社が国産品のブランド戦略のフォーラムを共同主催することを進めている。ここでは企業規模が大きくて、市場の占める割合は比較的に高く、市場の消費を導くという意識がありサービスがよい、そして技術上に一定の独自の優れた点がある、業界の順位上位10社の企業は来てもらい、国産品のブランドを世界社会に推し進める。
4つ目は国際協力を展開するのだ。来年2004年9月22-24日、国際ゴム会議を中国北京で開催して、ゴム学会の専門家、トップの企業にこのゴム会議に出席してもらい、同時に第4回中国国際タイヤ、ゴム技術展覧会を開く。これは業界が自己宣伝することで、世界を理解し、取引の提携の良い時機を獲得し、また私達の企業が積極的に参加することを望む。
理事長が強調することは、今年来のゴム業界の全体状況は割によいけれども、しかし一方最近の難しい点も軽視してはいけないのだ。特に天然ゴム、合成ゴムなどの原材料の価格は大幅に上昇して、すでにはるかに正常なレベルを超えて、深刻に業界の発展に悪影響を及ぼしてきた。中国ゴム工業会は、政府国家がマクロ的なコントロールを強化することを引き続き呼びかけ、優れて支え強く支え、盲目的な重複建設を制止して、政府国家の政策支持を獲得して、一方は業界に頼って、共に努力しなければならない。
国際ゴム会議では事務総長BUDIMAN氏が組織することを検討し、講演をされた。世界のゴム工業の発展と、中国ゴム工業の発展の、世界のゴム工業に対する影響を紹介した。業界内の専門家の学者は天然ゴムの市場、ゴム製品(タイヤ、ベルトホース、製品、ゴム靴、エマルジョンの製品)、ゴム原材料(ゴム薬品、助剤、補強材材料、カーボンブラック)について2003年の状況と今後の展望を紹介した。全国と海外からの会議に出席する代表200数人、みんなは情報交換交流して、新しい製品情報を発表する。また17編の論文を発表することになっている。
もしあなたは論文集を求めゴム工業協会の情報部と連絡してもらうことを望むならば、 電話:中国010-62274784でお願いします。
以上 中国ゴム工業協会 理事長の中国ゴム産業総括を加藤事務所にて要約。
更新日2003/11/24
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