加藤事務所作成
平成12年3月30日環境庁、通商産業省発表 告示文書を加藤事務所にて要約
平成12年3月30日付けにて環境庁、通商産業省より告示
会社は、PRTR法を厳守するため、以下のことをしてください
対象指定化学物質の管理改善のため具体的目標を定め、達成時期、方策を決めた計画を作成する。
管理計画には、組織体制の整備(責任者と担当者を決め、環境安全部門、購買部門、製造部門を含めて組織化)、作業要領の策定、教育訓練の実施(製造部門の作業者にも、管理部門のスタッフにも関係者すべてに)、計画の継続的な見直し
まずは取り扱い量の把握をし、次にその化学物質の性状、管理改善(環境への漏れる量をへらす改善)のための技術等の情報をあつめてください。
4-1設備の定期的な点検(漏れがないか点検)補修
4-2廃棄物の管理(廃棄物の発生抑制、搬出までの適切な管理)
4-3設備改善により環境への漏れを減らす
:具体的には、水や土壌への漏れの浸透防止(不透過性の床、被覆処理、防液堤、側溝)、大気への漏れ防止(設備の密閉構造化)、排ガス排水処理設備の設置
4-4工程改善、工程の見直し、対策
:具体的には、(溶剤のケース)貯蔵工程ではタンクの密閉化、入出庫時のロス低減、還流装置の設置。
混合反応熱処理工程では、装置からの漏洩防止、バルブフランジからの漏洩防止、装置の密閉構造化、排ガス排水処理装置の設置。
機械加工工程では、研磨、粉砕、押出し時に原材料からの対象指定物質の発じん、揮発、潤滑油への漏洩を防ぐ。集塵機の設置。
脱脂洗浄工程では、脱脂剤、洗浄剤(溶剤)の大気への揮発、排水への排出を抑制するため、密閉構造化、洗浄槽の温度管理、十分な水切り等作業方法の改善
塗装印刷接着工程では、溶剤、顔料の揮発、飛散、排水への排出を抑える。設備の密閉構造化、乾燥装置の適切な温度管理、排ガス排水処理装置の設置。
メッキ工程では、メッキ液の揮発、ミスト飛散、排水への排出を抑える。洗浄集塵機、排水処理装置の設置。
染色漂白工程では、漂白剤、溶剤の揮発、飛散、排水への排出を抑える。設備の密閉構造化、排ガス排水処理装置の設置。
殺菌消毒工程では、消毒剤、防腐剤、殺菌剤の揮発、飛散、排水への排出を抑える。設備の密閉構造化、排ガス排水処理装置の設置。
その他の溶剤関係では、揮発、飛散、排水への排出を抑える。設備の密閉構造化、乾燥装置の適切な温度管理、排ガス排水処理装置の設置。
燃焼工程では、指定化学物質を含んだガスの大気への放出を抑え、燃焼温度管理、二次燃焼装置、排ガス冷却装置等の設置
ロス率の減らし、使用を減らす。再利用する等
具体的には:
工程見直しで使用の合理化、 つまり 製造の歩留まり率を上げて、そもそもの使用量を減らす。
代替物質の使用、代替技術の導入、つまり指定物質を使わないようにする。
回収再利用:一部での回収再利用できれば、工場で使用する量は減る
そのための工程別の対策は、
溶剤の貯蔵では、排出蒸気、回収蒸気を冷却凝縮装置で、または吸収吸着液で回収し再利用する。
反応、混合、熱処理では、運転、反応条件の最適化で使用量を減らす。装置からの排出ガスから、回収し再利用する。
機械加工では、設計、作業の見直しで、バリ、切り屑の発生を抑え、使用量を減らす。切削油は、遠心分離機で指定物質を回収する。
脱脂洗浄では、洗浄の多段化、物理的方法の併用で洗浄剤、溶剤の使用を減らす。廃溶剤は、冷却凝集法、活性炭吸着法で、溶剤を回収し再利用する。
塗装印刷接着工程では、効率に高い塗布方法を採用し、塗膜厚の管理改善等で使用量を減らす。揮発した溶剤は、冷却凝集法、活性炭吸着法等溶剤回収型排ガス処理装置で、溶剤を回収し再利用する。
メッキ工程では、メッキ液量を減らし、水洗排水から装置にて回収する。
染色漂白工程では、漂白剤の使用の少ない手法の採用、使用量の合理化及び回収装置の設置。
殺菌消毒工程では、消毒剤、防腐剤、殺菌剤の循環利用、加熱殺菌等代替殺菌技術の利用、使用量の合理化。
その他の工程では、使用量の合理化。排ガス処理装置等の設置。
必要な情報を提供するための社内窓口を明確化
指定化学物質の排出状況、事業活動内容、管理状況につき、報告書の作成配布、説明会の実施等して、周辺住民への情報提供をする
社内従業員に対し、これら管理状況を周辺住民に伝えることの必要性を周知させ、その手法に関する教育、訓練をおこなう
社内でデータベースの構築等 社内での情報提供手段をつくり、取り扱うすべての関係者に周知徹底すること。情報を活用すること
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更新日:2000/4/13
加藤事務所 加藤進一