タイヤの製造方法 by Goodyear Tire & Rubber Company 

米国グッドイヤー社ウェブサイトhttp://www.goodyear.com/us/tire_school/howtomake.html (題目How to make a tire)を翻訳。翻訳は加藤事務所による。本ページ内の図、写真も当Goodyear Web siteの同サイトの図、写真にリンクしています。

(ラジアルタイヤ生産方法)

1 ラジアルタイヤ製造は多くの種類の原料から成り立っています。:カーボン, 化学品, およそ30種の異なったゴム, コード織物, ビードワイヤー類などです。 製造工程は、基本的なゴムにプロセスオイル, カーボンブラック, 顔料, 酸化防止剤, 加硫促進剤, および他の添加物を混合することから始まります。これらの添加剤は,ゴムの特性にかかわっています。

 これらの原材料は高熱と高圧力の下で作動するBanburyマシンと呼ばれる巨大なミキサーで混ぜられます。 このミキサーで、原材料は熱くて黒いゴム状のコンパウンドに混合され、まとめられ、何回も練られていきます。

2 次に冷やされたゴムはいくつかの形状になります。 多くの場合このゴムの塊は噛み砕きロールに送られ慎重にスラブシート状になっていきます。これらのロールでは送られてきたゴムが1組のローラーの間で噛み砕かれ、何回も練られ、再度混ぜられ、そして次のフィードロールのためにいろいろなコンパウンドとなり, リボン状にスリットされ、コンベアベルトによって運ばれて,サイドウォール、タイヤトレッド、その他の部分に分かれていきます。

まだ, もう1種類のゴムはタイヤの本体を作るのに使用されるタイヤコード織物をコーティングするために使われます。タイヤコード織物は巨大なロール状になっていて, ゴムコンパウンドと同じくらいいろいろな種類があり、また重要な部材です。ポリエステル, レーヨンまたはナイロン等の多くの種類のコード織物は使用されていて、今日の乗用車用タイヤの大部分は, ポリエステルコードが本体となっています。

3 輪状に形成された別の部品はビードと呼ばれます。 それは高張力の鋼線がタイヤホイールの縁に合う形の背骨のように形成させたものです。 このストランドは, 接着のためにゴムによってコーティングされ、リボンに並べられて, それらはタイヤの残りの部分が組み立てられるまで, ビードと一緒にリング状にまとめて巻き重なっています。

ラジアルタイヤは1または2台のタイヤ組み立てマシンでその部材が組立てられます。 まずインナーライナーと呼ばれる二層の合成ゴムの(注:このブチル合成ゴムコンパウンドがドラムに巻き取られ)組み立てが始まり、このインナーライナーは空気を通さず, タイヤをチューブレスタイヤにします。(注:ドラムの両側から先のリング状のビードが取りつけられます)

4  次に, その上に2つの層のコード織物がきます。APEXESと呼ばれる2つのリボン片がビードのすぐ上の部分を強化します。1組のCHAFERリボンが 次に 加えられます。車に取り付けられるとホイール縁から擦りむくのを防ぐため, そのように呼ばれています。タイヤ組み立て機が, タイヤが金型に入る前に多くのゴム部材が適切な位置にあるのを確実にするために、最終的なタイヤ寸法にほぼ近く形でラジアルタイヤを予備形成します。(注:次々といろいろなタイヤコンパウンドのシートがドラムに巻かれていきます。そして何重にもゴムが重なった予備成形品ができます。この段階ではタイヤはほぼ筒状になっています)
5 次に, タイヤ組み立て工は、パンクを防ぎ, 路面に対し堅くトレッドを保持するためのスチールベルトをこのタイヤ組み立て品に張り加えます。 トレッドはタイヤ組み立てで最後の取り付ける部分であります。自動ローラーがすべての部材をしっかりと押しあわせた後に, この時点でグリーンタイヤと呼ばれるラジアルタイヤは検査と加硫工程への進んでいきます。
6 加硫プレスはタイヤをその最終的な形状とトレッドパターンをえる工程です。熱い金型は巨大なワッフルの型(注:たいやきの型)のようであり, この中でタイヤを加硫させます。(注:加硫とは熱と圧力でゴムコンパウンドに化学反応が起こり、ゴム自身が硬く弾力性をもち、くっつくことです)メーカー名と法により必要な情報がタイヤの側壁に刻まれ、また路面に接するトレッドにはトレッドパターンが刻まれます。それらのタイヤサイズによって
異なりますが, タイヤは12〜25分間の間、300度F(150℃)以上の温度で加硫されます。 加硫が終わりプレス金型盤が開くと,タイヤが金型より浮き上がり、最終仕上げと検査工程へと続く長いコンベアへと移されます。
 (注:Goodyear社による加硫プレスのイメージ図、巨大なたいやき器のようだ)

7 もしタイヤに何か不具合がある場合、いやわずかに何かタイヤに不具合があるように見える場合も, たとえそれがごくわずかな傷であっても、 そのタイヤは生産ラインより取り除かれます。 わずかなひびでも検査員の熟練された目と手によって見つけられます。また他のものは特殊な機器によって見つけられます。検査は表面だけではありません。いくつかのタイヤが製造ラインから取り出され,そしてX線で隠された弱点や内部の不具合を探知します。さらに品質管理技術者は定期的にランダムに製造ラインから取り出したタイヤを分解し, 性能, 乗りこごちまたは安全に影響するタイヤ組み立て工程の詳細をチェックします。

8 ここではすべてのタイヤ部材がどう組み立てられるかを紹介しました:タイヤ本体で支持されて, ゴムコーティングされたスチールビードによってホイールに保持される、レッドとサイドウォール部です。 しかし, 詳細が何であっても, 基本的にはタイヤの構造は同じです。 スチール, コード織物, ゴム, 多くの工程, 注意, 設計, および製造からなりたっているのです。 

著作権c2000 Goodyear Tire & Rubber Company, 米国オハイオ州アクロン市.

オンラインプライバシー情報

ここまでの部分の著作権はGoodyear Tire & Rubber Companyにあります。 翻訳と注は加藤事務所による


ここから以下は加藤事務所作成のデータです。著作権は加藤事務所にあります。

上記文中の脚注は加藤事務所によるものです。理解しやすいように注をいれました。
その他参考資料を紹介します:
タイヤ原材料と標準材料(英語):米国Goodyear社提供
タイヤの構造:横浜ゴム提供
タイヤの構造図 :加藤事務所提供
タイヤ5000年の歴史:日本自動車タイヤ協会提供
タイヤの原料使用量データ:日本自動車タイヤ協会提供
タイヤ再生工場 工場見学(英語):米国HENISETIRE提供
タイヤ再生工場 工程見学:共立タイヤ提供


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更新日01/01/06
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